ミャンマーのヤンゴン国際空港からヤンゴンの市街地までは、結構距離があります。タクシーを使うと安くても800円ほど。バスだと、20円くらいで行けちゃいますが、初ミャンマーでさすがにハードルが高い。ということで、私が選んだのは鉄道。ちょうど、ミャンマーの鉄道はとても雰囲気が良い。という情報もあったので、用はなくても一度乗ってみたいとも思っていました。
空港から一番近い鉄道駅まで、2キロほど。まあ、歩けるだろうと、簡単に考えていましたがこれが結構きつかったです。なにせ、馬鹿みたいに暑い。しかも慣れない道を、車がビービークラクションを鳴らしながら走る。怖いし暑いし、空港からのこのこ歩いてきた外国人なんて私たちくらいでした。
次々とタクシーに声をかけられましたが、そこは全部断り、ずんずん進んでいくと、どんどん村に入っていって、小学校やら運動場やらが出てきて、その後どんどん道が狭くなってきました。
日本の駅の周辺というと、周囲より栄えているイメージですが、そこの駅はまるで逆です。どんどん廃れていく感じでした。グーグル・マップだけを頼みに突き進むと、踏切が見えてきました。線路と路地を区切るフェンスには布団が干され、電車は路地のものすごく近くを走ります。
たまたまやって来た電車には、JRと書かれていました。
駅に着くと、切符を買いにカウンターへ行きました。中には、3人ほどの駅員さんがいて、ヤンゴン中央駅と伝えると、何やら無線で更新後、15分後に電車が来ると教えてくれました。賃金は、一人200チャット。
英語しか話せない外国人に、とても親切な駅員さんでした。駅のホームで15分ほど待つと電車がやって来ました。
電車の中は、ものすごく牧歌的な現地の空気が流れていました。
大量の野菜などを運ぶ人、きれいに着飾った貴婦人のような人、お坊さん、髪の毛を紫色に染めた女の子。色んな人がごった返していました。
時々、ぶどうやら野菜やらを売る物売りの人が大きな声をあげながら通り過ぎていきました。ものすごくゆっくり進む電車の車窓からは、田園風景が見えたり、現地の人が生活している風景が見えました。
現地の人の空気を感じてみたいという人には、ヤンゴンの環状線は、市内バスと違って乗車の難易度も高くなく、とても良いと思います。