登る際の絶望感は、こんなはずじゃなかったヅウェカビン山に書きましたが、さすがに悪いことばかりではなく頂上は絶景でした。まあ、もう一生登りたくはありませんし、迂闊に人にも薦めませんが。
ヅウェカビン山の頂上には、そんなに大きくはないけどそんなに小さくもないパヤーが一つデンと立っていました。それだけです。そこが一番高く、パヤーの周りを360度ぐるっと見渡せます。
しかし一番驚いたのが、なんとそこに小さな子どもが7,8人、走り回って遊んでいるのです。
まだよちよち歩きの子供もいます。居住するような家も周りにほとんど見当たりません。集会場みたいな建物があるだけです。何を食べ、どうやって生きているのだろう。食べ物を運ぶのさえ一苦労のハズなのに。はじめは、警戒していた子供たちも、しばらくすると私たちの近くに寄ってきました。デジカメに興味があったのか、貸してあげるといろんなものを写真にとりはじめました。
持っていたラムネも全部持っていっちゃいました。パワフルで、きれいな目をした子どもたちでした。
絶景の話に戻りますが、写真の通りの絶景でした。とにかく高い。
そして、雨期のせいなのか、結構いろんなところが水没しているのもわかりました。
帰りは、一匹の若いオス犬が送ってくれました。
どこまでついてくるのだろうと言っていたら、結局麓の寺まで1時間半の道のりを一緒に歩きました。
若い彼の旅立ちだったのか、よくある移動だったのかはわかりませんが、別れ際には、ちょっと寂しい気分になり、彼の前途を祈る気持ちにすらなっていました。
麓まで一緒に山から降りて来た頃には、夕暮れでした。ルンビニガーデンに立ち並んだ仏像を夕日がオレンジ色に染めていました。
ヅウェカビン山の場所はここです。