[ポッパ山について]
ポッパ山はバガンから南東方向約50kmにある死火山です。25万年前に活動を停止し、標高は1518mあります。この山の麓にタウン・カラッという奇妙な形をした巨大な岩があります。このタウン・カラッはバガン王朝の時代よりミャンマーの土着信仰であったナッ神信仰の聖地とされてきました(地球の歩き方より)。今でも多くの現地の人々が参拝に訪れています。このタウン・カラッは標高737mあり、階段で上まで登ることができます。バガンでは見られない独特な雰囲気の仏様を見ることができます。
バガンで一日目に泊まった旅館の主人が、バガンで3日も滞在するなら、ポッパ山に行けばよいよ。乗り合いワンボックスで一人10000チャットで行けるよと教えてくれました。
ポッパ山に行くことは、全く考えていなかったのですが、バガンの観光もスムーズにでき、時間もあまりそうだったので、言ってみることにしました。宿の主人に頼み、お金を渡すと、次の宿に迎えのワンボックスが来るように手配してもらえました。
ホテルを9時に出発し1時間半ほどかけてポッパ山へ行き、2時間ほど滞在して2時頃に戻ってくるというツアーでした。ワンボックスに乗り込むと、すでに3人乗っており、みんな日本人でした。バガンではそんなに日本人には合わなかったので、日本人はツアーが好きなのか、日本人を集めたのか。内も外もとてもきれいでクーラーもかかるワンボックスカーでした。
途中でお土産を売っている所に寄りました。牛がピーナッツを挽いていました。
ここでは、ココナッツから作った砂糖を黒糖のような感じで売っていました。甘かったですが、それほど香りはありませんでした。
近くの木に作られた鳥の巣が飾ってありました。筒型をしており、出入り口は下にあります。
ポッパ山では、2時間の自由行動でした。山に登る一本道で観光客がみんな同じ方向に歩いていくので、迷うことはありません。
ポッパ山の麓は、村になっていて、果物や駄菓子を売る地元の人のお店もあり、ちょうど私が行ったときは、日本の獅子舞のゾウバージョンが大きなBGMに合わせて踊っており、とても賑やかでした。
道すがら、信仰対象になっている仏像をたくさん見ることができます。結構、個性的なものがたくさんあり面白いです。
多くの人が、それぞれの仏像に拝みにきており、お供え物がたくさん供えられ、きれいに装飾もしてあり、地元の人にとってここが重要な信仰の場所だと実感できます。
階段の途中では現地の人が食事を楽しんでいました。
ポッパ山は、裸足で階段を40分くらいひたすら登ります。暑いので汗だくになりました。階段は、donation!と言いながら掃除をしてくれている人たちのおかげで意外ときれいでした。
食べ物がもらえるのかサルもところどころにおり、かなり近いところに座っていたりしますが、カメラを近くまで向けるとやはり威嚇されました。人に慣れたサルは、どうしてこうもみんな暴力的なのでしょう。。。
登り切ると結構高いです。360度見渡せます。
風も吹いていて、気持ちが良いです。特別な仏像がいるというわけではありませんが、これほど高い場所にひたすら裸足で階段を登ってきて、キラキラ華やかな仏像をみるというのは独特の経験です。遠くから風に乗って祈りの音楽も聞こえてきます。裸足で歩き回ることが日頃ないためなのか、足の裏でいろんな物を踏む感覚が新鮮で、感覚が研ぎ澄まされた感じがして、やってみないとなかなかわからない体験です。
帰りもほぼ同じ階段をひたすら下ります。ちょっと脇にそれると、地元の人用の服屋さんなどが、所狭しと階段の両側に並んでいます。
売っているものも派手なものが多く、とにかくガチャガチャと混み合った感じは、なかなか他にはない雰囲気です。
現地滞在時間、2時間あれば十分満喫できるポッパ山への小旅行でした。