サイカーとは、自転車に客を乗せるように座席が横付けされている乗り物です。座席は前と後ろに背中合わせに設置されており、二人乗ることができます。
バガンの長距離バスターミナルから、宿泊ホテルの多いニャニャンウーの街まで4kmほどあり、何らかの乗り物を使って移動します。一番安いのが、乗り合いバイク、その次がサイカー、馬車、タクシーです。バイクはちょっと怖かったので、サイカーで行くことにしました。二人でニャニャンウーまで5000チャットでした。はじめは7000チャットと言われましたが、交渉して5000チャットになりました。バスを降りてすぐやってきた、馬車のおじさんとタクシーのおじさんとサイカーのおじさんの三人の中から選んだだけなので交渉場所を変えて他の人を探すともう少し安くなったかもしれません。
人を二人も乗せて、完全に人力なので、下りは良いですが、上りはサイカーを漕ぐおじさんがとても大変そうでした。早朝7時頃だったので、まだ日差しもきつくありませんでしたが、灼熱のバガンで昼間には、サイカーを漕ぐのは流石に無理そうです。その後も、バガンでサイカーはあまりみませんでした。ギシギシと音を立てながら灼熱の乾燥地帯をゆっくり進むサイカーに足をぶらぶらさせながら乗っていると、他の乗り物にはない風情を感じられます。
馬車を引くと馬が朝ごはんを食べていました。
サイカーで一悶着
ニャニャンウーにあるパゴダまでということで5000チャットで交渉しましたが、なんでもない会話の中でホテルはどこだ?としきりに聞いてくるため、答えると勝手にホテルまで連れて行かれ、ここはニャニャンウーより遠いからと7000チャット請求されました。その時は先にホテルに行くメリットは全く感じておらず(結果的には荷物を預けられ、なぜか朝ごはんまで食べさせてもらえ良かったのですが)、通過したパゴダに戻れ、それから、この無駄になった時間を返せ、と言いたかったくらいなので、値上げの要求など断固として受け入れられるものではありませんでした。5000チャット以上渡すつもりはないと言い張り、日本から持ってきたラムネをあげると苦笑いをして戻っていきました。愛想の良いおじさんで、いろいろと雑談もして、自転車を頑張って漕いでもらって、なんだか申し訳ない気分にすらなっていたのに。。。交渉後も目的地に着くまでは気を抜けないなという一幕でした。